高齢化社会が進み元気なお年寄りも増えて来ています。100歳を超える長寿の方も多いです。しかし、人生を全うするには、ただ長生きするだけでいいわけではありません。いかに自分らしく、最後まで生きることができるかということが大切になってくるのです。高齢化に伴い、病院でも老人の入院が増えてきています。慢性的な疾患で入院する人も多いですが、転倒をして骨折をして入院する人も多いです。最近では、90歳近い人でも体の状態によって手術ができるようならば、手術し再び歩行できるようにリハビリをして在宅に帰る人もいるのです。病院や介護施設で働く看護師には、この老年期にある患者の特性や看護の仕方を身に付けておかなければ、対応ができなくなってきています。生活習慣病をベースに脳梗塞をおこし、麻痺をおこす患者も多いです。しかし、残された機能を生かせば、また歩行することも可能な場合があります。そして麻痺があっても車いすを使用していろんなところに出かける老人の方もいます。認知症があっても薬でコントロールがしっかりできれば、、入院をしなくとも在宅で過ごすことができるようになってきています。看護師は、病院に入院中の老人にやその家族に対して離床にむけて、また退院に向けて指導を進めていきます。この時に、患者が自分らしく生きていく為にはどのようにしたら一番いいのかを考えながら、患者の状況と周囲の支援状況などすべて総合的に判断して、指導、ケアをしていくことが大切です。